生活排水処理改革
持続可能なインフラ整備のために

生活排水処理改革
生活排水処理改革

次世代生活排水処理インフラ整備のための
入門書・概説書・提言書として活用できる一冊

人口減少社会を迎え、公共インフラの在り方に関しては、その持続可能性が問題となっている。
本書は生活排水処理インフラである、下水道と浄化槽の現状と展望を踏まえ、持続可能でリーズナブルな「浄化槽」が適切な選択肢であることを様々な角度から検証したものである。
著者『生活排水処理改革―持続可能なインフラ整備のために―』をつくる会=編
ISBN978-4-8058-5486-0
C3032
判型A5
体裁並製
頁数194頁
発行日2017/3/31
開催地 セミナー講師 会場名 状況 セットコード タイトル名称
開催地
セミナー講師
会場名
販売価格 1,650円 (税込)
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目  次

第1章 人口減少社会と
     インフラの持続可能性

 1 納税者の減り続ける国・ニッポン
    2年で鳥取県居住人口と同程度の人口減少
    “母数”減による少子化と、市町村の消滅可能性
    ほか

 2 人口減少下のインフラ整備
    進む老朽化、一斉に押し寄せる
     インフラ更新需要
    インフラ維持管理・更新費用、
     20年後は5割増に
    ほか


第2章 生活排水処理インフラの現状と展望
 1 「集合処理」と「個別処理」
    地域で一括処理するか、
     1軒1軒個別に処理するか
    重厚長大の集合処理インフラ、
     モジュール型の個別処理インフラ
    ほか

 2 整備状況
    いまだ人口の1割が「生活排水未処理」
    2030年代半ば以降は
     人口とインフラ整備水準が逆転?
    ほか

 3 下水道事業の財政収支
    下水道の費用負担、
     「汚水は使用料で、雨水は税で」の“原則”
    初期団体の使用料を抑えるための公費投入
    ほか

 4 不合理な選択、不都合な真実
    価格を通じた合理的選択のメカニズムの不発
    下水道のほうが“割安”という誤解、
     不都合な真実
    ほか

第3章 浄化槽という選択肢
 1 “つなぎ”的存在から、
   恒久的な汚水処理施設へ
    「1億総水洗化」政策と、全国的普及をみた単独処理浄化槽
    生活排水問題、合併処理浄化槽の「小型化」「高性能化」による解決
    ほか

 2 浄化槽と下水道の差は何か
    浄化槽も下水道もメカニズムは同じ
    強いていえば、「オンサイト/オフサイト」の違い
    ほか

 3 「浄化槽の劣る点」を検証する
    浄化槽と下水道の差は「軽乗用車と普通乗用車」の如し
 4 近年の浄化槽の動向と展望
    「膜分離技術」を活用したニュータイプ
    災害発生時の避難所「あんしん衛生トイレ」
    ほか


第4章 今、ここから始める課題解決
 1 持続可能でリーズナブルなインフラへ
    国の財布は“頼み”にできない
    住民には「これから何が起こるか」を伝える
    ほか

 2 「垂れ流し根絶」のために
    1900万人が未処理の生活雑排水を垂れ流し
    既設単独処理浄化槽は合併型への転換を義務づけ、撤去費用は全額補助
    見直し後の全体像