壊れかけた記憶、持続する自我
「やっかいな友人」としての高次脳機能障害
壊れかけた記憶、持続する自我
「やっかいな友人」としての高次脳機能障害
目 次
はじめに | 第1章 | 高次脳機能障害を越えて |
1 | 高次脳機能障害とはどういった障害なのか | |
①高次脳機能というもの 外見的に健常者と区別できにくいこと ②障害の現れ方 高次脳機能障害の概観/認知機能異常/構成失行/記憶障害/条件反射としての記憶/認知症との誤解/認知症との大きな相違/低酸素脳症/視覚障害と複視/注意障害/運動機能障害(麻痺)/麻痺側を支えたくなる心理/麻痺した足/平衡機能の異常/嚥下障害/てんかん/てんかんの処方薬/てんかん薬の副作用 ③前子ちゃん | ||
2 | 高次脳機能障害とリハビリテーション | |
①病院から在宅へのリハビリ 病院での身体機能のリハビリ/在宅での身体機能のリハビリ/高次脳機能障害へのリハビリ/認知運動療法/患者にしかわからない自分/当事者不在のリハビリ ②生活へのリハビリ 認知機能障害へのリハビリ/記憶障害へのリハビリ/世の中のスピードについていく/習慣化によるリハビリ/人づきあいのディテールを訓練する/回復に必要な時間経過/脳の回復 ③ふつうの暮らし | ||
3 | 障害の受容と無理解 | |
①当事者の障害の受容 障害を受け入れられない患者・家族/家族に知ってもらいたいこと/ひがみという心理/障害者を生きにくくするもの/困った人を生む背景 ②周囲の無理解 理解のされにくさが生み出す課題/セラピストの視点/「△△できない人」との決めつけ ~私の想い~ |
第2章 | 高次脳機能障害者の生活を支える | |
1 | 生活支援に必要な高次脳機能障害への視点 | |
①高次脳機能障害者の生活を支援するということ 尊厳ということ/思いやりと想像力を磨く ②それぞれの場面で 着衣の介助/片づけ(記憶障害の側面から)/片づけ(注意障害の側面から)/季節に応じた模様替え/食事と介助/むせるということ/外出介助/てんかん発作時の対応/てんかん薬を服用している利用者に接する/服薬の介助で/筆者ができないこと一覧 | ||
2 | 私が介護に望むこと | |
介護保険にもの申す/障害について改めて想像力を磨いてほしい ~私の想い~ | ||
おわりに |